合法・裏技含めた早く入手するテクニック
ネット書店は配送の都合で早く来ることがある
1、ネット書店で予約すると1日くらい早く発送されてくる場合がある(遅配を防ぐため)。ただし業者によっては(発売日厳守の)配達日指定をかけてくることがあるので注意(だいたい早い業者は決まっているので一度予約販売で別の本を買ってみて、早く届くか確認しておくとよい)。
1-2、出版元から通販すると、かなり早く出荷されることがある(発送が早くない会社もある。また、週末をまたぐ場合等、遅い場合もあるので注意)。これは版元には雑誌は発売日から3日くらい、書籍で3日から1週間くらい前には印刷所から先に届く関係。そして版元通販の場合、大口でもないため、宅配業者などの日付コントロール等が行われない場合が多いため)。
神田村の小取次に近い書店は早く品出しされることがある(小取次は個人には小売りしないのであくまで書店で)
2、東京都であれば神田神保町付近の書店は本屋自体が取次まで取りに行ったり、「小取次」と呼ばれる小さい問屋さんから直接仕入れている場合があるので、漫画関係書を中心に比較的早く入手できるケースが多い(小取次は書店業者用で個人購入はできないので、そこから仕入れている神保町周辺のマンガ取り扱い書店に行くこと)。
秋葉原、池袋、アニメ、コミックチェーンは競合が多いことから協定無視しているケースも
3、同じく、秋葉原の書店は周囲が早売りをすることから協定を守っていないところも多いため、オタク系であればアキバが早い。BL本は池袋。あるいは大手アニメ、コミックチェーンなど。
店員と仲が良い、あるいは店内勤務なら融通が利く場合も
4、書店自体にはそもそも前日くらいまでには本は搬入されているので、店員と仲が良くて管理が厳しくないお店なら、店員と親しければ出してくれる可能性もある(ゴネても、断られるので迷惑をかけないこと)。ただ通常の書店は基本ルールを守っているので、無理な場合は無理。自分が内部勤務だったり経営者の親族だったりすれば融通が利くかもしれないが。
コンビニは朝1時~4・5時には品出しされていることも
5、前日までではなく当日早く、になるがコンビニは朝4ー5時には品出しするが早いところは1時くらいには並べている。
電子の場合は早売りが存在しない
6、なおいままでは紙の早売りを扱ってきたが、電子書籍の場合、販売会社がリアルタイム登録しかできないようなよほど古いシステムでやっているところ以外は、時間指定で投入する形になっているため、基本早売りはありません。むしろ遅売りが多いかもしれません。これは「同時にできるんじゃないのか」というご意見もあるかと思いますが、現状は紙より電子のほうが手間がかかる、また紙を作ってからそのソースを流用する、ということがあり、タイミングが少し電子側のほうが遅いケースが多いからです。そのうち電子オンリーになってくると、状況は変わってくると思いますが。
なお、配信タイミングと同じ、より早く入手したい場合は、数日前から予約のある電子書店(例:DMMブックス等)を使うと、配信開始時に通知が来たりします。なお、電子書店には明確な順列があり、どうしても売れるサイト、あるいは条件のよいサイトから先行配信されていきますので、出版社にとって売れるサイトだな、と思われるところに登録していたほうがいいと思います。
実は電子配信は同時配信はよくありますが、早売り戦略をあまりとられた話を聞かないですね。
先ほどもいいましたので繰り返しになりますが、これからは電子・紙の比率が逆転していきますから、今後出版社の戦略として、電子ファースト、そういう時代が来る可能性はあるかもしれません。
雑誌は早く売っていけないという協定がある、書籍は早くてもOK
雑誌の場合、本来は協定があるので、売る側は早く売ってはならないという表向きルールがあります。ただ、協定に全員が参加しているかというと微妙なところで、昔はよくジャンプを街の駄菓子屋が早く売ったりとかいうことは、地方ではありましたよね。
一応、雑誌を早く入手するのはよくないことという認識はしておいたほうがいいです。でもなぜそれでも早売りがあるのか? それは、かつての「即売」という、いわゆる新聞流通、新聞のスタンドで雑誌が売られていた時代、通常の雑誌流通よりもそちらのほうが入荷が早くなったのがはじまりだったという説もある(諸説あり)。みんな一刻も早く読みたいという本能はあるので、実際、販売が早いほうが売れるのは事実。
なお、書籍については、全国の地域によって入荷日がかなりゆれること、また入荷したら即品出しされることから、書店サイドに厳密な意味での発売日という縛りは存在せず、特に出版社サイドが指定している発売予定日より前に売っても差し支えはない。
紙ものを早く入手するには、流通上、首都圏が有利
紙ものの入手は、どうしても首都圏が早くなる傾向がある。理由としては、印刷所・取次店(多くが東京と埼玉あたり)からの距離で、首都圏は近いので、出荷も早いし、トラック輸送的にもすぐ届いてしまうからだ。どうしても地方は幹線道路などを経由する配送網の関係で余計に時間がかかるため、発売日が遅れる傾向がある。地方の場合、個人が実施可能なのはは1、5番くらいだろうか。
1番は、たいがいの出荷が首都圏なので、翌日配送地域や、当日便ならば発売日前に収まることがある。
発売前にプルーフを入手する
書評家だったり、パブリシティを掲載する媒体、またいっぱい販売してくれたり賞に影響力があるような大手書店の棚担当者だと、大手出版社の小説なんかの場合、【非売品】として作られるカバー無しの本が発売よりも前に手に入ることがある。これらを万が一関係者外手に入れることがあっても絶対に用途用途外に利用してはならない(担当者連絡先等が明記されていることもあるため)。また流出があると信頼関係が崩れるので、今後その商材が回ってこなくなる可能性がある。いっそ書店に入って、賞に影響力を持つようなカリスマ店員になろう。
レビュー会員に登録する
amazonでいうVineプログラム会員や、他の書評レビュー系サイトでも選ばれたレビュー会員の類になると、意外と発売前後の本を、サンプルとして入手することができる。amazonの場合はレビューを大量に書いて、バナー等での招待を待つ形で、一切公募はしていない。
ただ、ある程度筆者も内情は知っているのだが、今はamazonのその手の先行レビュー獲得目的のプログラムに参加する版元は教育関係書と児童書が多く、一般書が回ってくるのはたまにという感じだ。
ちなみに
楽天ブックスは本では明言していないが、CD/DVD/BDは1日早く着くよう出荷するキャンペーンを行っている(※例外はある)。本は協定があるし、楽天ブックス自体今は取次直系だから(楽天傘下に本の取次がある)、本の早売りはやんないとは思うが…。
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